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はじめに
2025年9月26日(金)〜2025年9月27日(土)に開催された「PyCon JP 2025」に参加しました。
弊社のメイン言語であるPythonをテーマとしたセッションが集まっており、最新トレンドや実務で生じうる課題への対処方法をキャッチアップする絶好の機会となりました。
イベント概要
PyCon JPは、日本で開催されるプログラミング言語Pythonに関する国際カンファレンスです。 PyCon(Python Conference)はアメリカをはじめ世界中で開催されており、PyCon JPはそのうちの日本で開催されているものです。
イベント名 | PyCon JP 2025 |
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開催期間 | 2025年9月26日(金)-2025年9月27日(土) |
会場 | 広島国際会議場 |
公式ページ | https://2025.pycon.jp/ja |
最終的な参加者数は522人だったようです。
【PyCon JP 2025統計データを公開します!📊】
— PyCon JP (@pyconjapan) October 4, 2025
先週行われたPyCon JP 2025のデータを公開します!
たくさんのご参加ありがとうございました!🙌#PyConJP #PyConJP2025 pic.twitter.com/kfy88HMnAC
(弊社ベイストリームは Silver Sponsor として協賛しました!)
会場の雰囲気
セッションの会場はホール1つ、大会議室2つ、小会議室1つの計4つでした。セッションは30分単位で、15分の休憩の間に自由に出入りできます。
その他、スポンサー企業の常設ブースを設けた部屋も用意されており、現役のエンジニアと直接コミュニケーションを取りながら、各社の取り組みをうかがうことができました。
【Day 1 Photo】
— PyCon JP (@pyconjapan) September 27, 2025
1日目の様子を写真でお届けします📷
We’ll share the photos of day1📷#PyConJP2025 pic.twitter.com/Tzk1ueQ3Hw
参加したセッションと学び
基調講演を含めて計14のセッションに参加しました。すべての内容を書くと長くなってしまうので、この場では概要に留めます。
セッションの内容としては、つい先日リリースされた Python 3.14 の新機能の紹介、型チェックなども含めた環境構築、便利なライブラリの紹介、Python ならではの苦労とその解決方法に関する話が多かった印象です。
個人的に特に印象に残ったのは複雑化したリポジトリを段階を踏みながらモノレポ構成に移行していく話で、生成AIの力を借りつつも、人間が対応した方が良いところとそうでないところを切り分けながら進める様子がリアルで、かつ、現代的で面白かったです。早速業務に活かし、開発環境を改善していきたいです。
基調講演は、FastAPI の作者 Sebastián Ramírez 氏による FastAPI 開発の舞台裏の話と、"#100日チャレンジ" で有名な大塚あみ氏によるAI駆動開発で人生が変わった話でした。
Sebastián Ramírez 氏による講演では、数多くのユーザーに使用される OSS の開発者ならではの苦労話や、OSS の開発を続けていく上で大事にすべき考え方を聞くことができました。
大塚あみ氏による講演では、AI駆動開発で人生が変わった話に加えて、PyCon 開催直前の100日間でモバイルアプリを完成させてその場で発表するというサプライズもあり、行動力、遂行力の高さがここまで彼女を有名にしたのだなと感じさせる内容でした。
おわりに
筆者はこのような大きなカンファレンスに現地で参加するというのは初めてだったのですが、今回 PyCon に参加できたのはとても良い経験となりました。普段の業務だけでは経験できない苦労を疑似体験し、知識の引き出しを増やせたことは今後の業務に必ず生きてくると思います。Python をより深く理解していくことに対するモチベーションも生まれたように感じます。
また PyCon で良かったと思うのがセッションの詳細ページに「トーク詳細」だけでなく「この題材を選んだ理由やきっかけ」「オーディエンスが持って帰れる具体的な知識やノウハウ」「オーディエンスに求める前提知識」が記載されているということで、これらが事前に共有されているため自分に合ったセッションを選びやすくなっていたように思います。
来年の PyCon も今年と同じく広島で開催されるそうです。もし今回の記事をきっかけに少しでも PyCon に興味を持っていただけましたら、是非旅行も兼ねて参加してみてはいかがでしょうか。筆者自身も、来年また PyCon に参加したいと思っています。さらに多くの学びと出会いを楽しみにしています。
参考リンク
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