アーカイブ
はじめに
最近、社内でちょっとしたホットトピックになっている出来事があります。
それが「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の再策定」です。
「再」と付いているとおり、これまでも当社はMVVを掲げていました。
[Mission]
これまで培ってきたPython技術を通じて『お客様の顕在的・潜在的課題』を解決し、DX化に貢献する
[Vision]
「ビジネスイノベーション」
「止むことのない自己成長」
「地域の未来へコミット」
[Value]
「お客様目線で迅速かつ真摯な対応」
「柔軟な発想による新しい価値の創造」
「最高・最強のチームワーク」
「101%の成果」
「プロとしての自負と責任」
「未知を恐れない挑戦」
これが、今まで掲げていたMVVです。このMVVはトップダウンで決めたものであり、「今の全社員の価値観が本当に反映されているか?」を見直していく必要が元々ありました。
今回、ちょうど見直すのに良いタイミングが来ていたこともあり、全社員の意見を反映させる形でのMVVのアップデートに踏み切りました。
アップデートすると決めてから「MVV再策定プロジェクト」が走り出し、実際に新しいMVVにたどり着くまでには、さまざまな苦労や学びがありました。
いつもの技術ネタとは少し毛色が違いますが、開発チームの判断軸や働き方の土台になる話でもあるので、その再策定の舞台裏をこの技術ブログを通じて紹介していきたいと思います。今回の記事では、再策定完了までの全体の流れを書き出していきます。
(※MVVそのものの一般的な定義については、本記事末尾の「参考リンク」をご参照ください)
どこを見直すか、から『一新』へ
どのようにMVVをアップデートしていくかを考えるうえで、まず取り組んだのは、現状のMVVに対する意識調査でした。
「どれくらい共感しているか?」「日々の行動に落とし込みやすい内容になっているか?」といった観点でアンケートを取り、どこまで見直しをかけるべきか、どこに課題があるのかを知るところから始めました。
その結果、
共感自体はあるものの、全員が日々の行動にまで落とし込めているとは言い切れない(=腹落ちしきれていない)ことが分かりました。
そこで、Missionを起点にアップデートすべき点を深掘りしていきました。具体的には、
・Missionで掲げている「Python技術」は当社の強みかつ具体的である一方、少し限定的ではないだろうか
・より分かりやすく、より覚えやすい、そんな直球勝負のMVVのほうが腹落ちに繋がり、浸透もしやすいのではないか
・当社ならではのこだわり・独自性を、もっと言葉として表現していきたい
…といった意見が挙がりました。
こうした議論を重ねるなかで、最終的には
「Missionはもちろん、Vision・Valueもすべて一新していこう!」
と舵を切ることを、全社的な合意のもと、決定しました。
一新したMVV
一新すると決めてからは、議論を重ね、たたき台となる案を用意し、ブラッシュアップを繰り返していきました。
そうしたプロセスの中で、新MVVづくりの一貫したコンセプトとして意識していたのは、
「シンプルさ(わかりやすさ)」と「ポジティブさ」を貫くことでした。
そして出来上がったのが、下記のMVVです。
[Mission]
明日を変えていく
[Vision]
自らをアップデートし、テクノロジーで社会の明日を変える
[Value]
成長 - 主体的に学び、昨日の自分を超えていく
誠実 - 真摯に向き合い、信頼を築く
チームワーク - 互いの強みを活かし、成果を最大化する
カイゼン - 日々の改善を積み重ね、品質と効率を高める
挑戦 - 現状に満足せず、常に一歩先へ踏み出す
「私たちが変わり、社会の明日を変える」というメッセージを、前面に押し出した内容となっています。
まとめ
今回は、
・これまでのMVVをどのような問題意識で見直し始めたのか
・「部分修正」から「一新」へと舵を切るまでの流れ
・一新して出来上がった新しいMVVの全体像
を、ざっくりと紹介しました。
MVVの再策定は、これで「完了」したわけではなく、ここからがスタートだと考えています。
MVVの再策定を通じ、
・認識を合わせることの難しさ
・意見を出す/引き出すことの難しさ
・言葉選びの難しさ
といった点を痛感するとともに、「ムダな会議」が生まれる大きな要因を身をもって実感することにもなりました。
こういった苦労や学びについても、別の記事で少しずつ紹介していければと思います。
いつもの技術ネタとは少し毛色は違いますが、
「どんな価値観と前提でコードを書いている会社なのか」を知っていただくきっかけになれば嬉しいです。
参考リンク
リクルートマネジメントソリューションズ
「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)とは? その意味とそれぞれの関係性を紹介」
積極採用中!尖ったPythonエンジニアへの第一歩はこちらから


