カテゴリー
アーカイブ

03.02
2026

クレドカードに込めたVision/Missionの言葉づくり(推敲の舞台裏)

  • LINE

はじめに

以前の記事「MVV見直し後の取り組み(クレドカード作成編)」では、クレドカードを刷新した舞台裏をご紹介しました。
一方で、内容はMVV(Mission・Vision・Value)のうち、Value面にフォーカスを当てたものとなっており、Vision/Missionまで含めた推敲過程は割愛していました。

今回の記事では、前回割愛した、クレドカードに掲載したVision/Missionの言葉づくり(推敲過程)をご紹介します。

 

Vision ~行き詰まった時にこそ「原点回帰」~

まずは、クレドカードの設計思想をあらためて振り返ります。
クレドカードは、Mission / Vision / Value を「持ち歩ける形」に落とし込み、日々の会話や振り返りの中で「使える状態」にするためのツールです。
今回のクレドカード作成で骨子として置いていたのは、次の2点です。

 ・「結果(成果)」よりも「プロセス(行動)」に寄せること
 ・Valueを起点に、行動につながる形へ寄せること

そのため、行動が想起できるように、MVVそれぞれに“想いを込めたワンフレーズ”を添えていく方針で進めました。
Valueについては以下の内容でまとめ、これを起点に、Visionに添えるワンフレーズを考えていく流れとなりました。

  1.  成長 - 主体的に学び、昨日の自分を超えていく
      ~ 自ら学び、実践し、日々成長し続ける ~
  2.  誠実 - 真摯に向き合い、信頼を築く
      ~ 相手への誠意をもち、自発的な対話と傾聴を徹底する ~
  3.  チームワーク - 互いの強みを活かし、成果を最大化する
      ~ 互いの強みで巻き込み合い、責任を持って任せ合う ~
  4.  カイゼン - 日々の改善を積み重ね、品質と効率を高める
      ~ ムダを見抜き、改善を重ね、仕組みで定着させる ~
  5.  挑戦 - 現状に満足せず、常に一歩先へ踏み出す
      ~ 変化を恐れず、自ら進んで未知の分野に挑む ~

 

策定したVisionは『自らをアップデートし、テクノロジーで社会の明日を変える』です。
このVisionに添える言葉として何が最も相応しいかを考えましたが、当初は「これだ」と思える案がなかなか出てきませんでした。
そんな中で、アイデア出しの決め手になったのが、策定時の「振り返り」でした。
どんな想いを込めたのか。腹落ちした大きな要因は何だったのか。記憶をたどりながら、原点に立ち返りました。

Vision策定の過程では、「私たちは何を大切にしたいのか」を交通整理しました。
その結果、核になっていたのは次の3点でした。

 ・私たちが「変わる」とは、『自らをアップデートすること』である
 ・誰の明日を変えていくのか。それは『あらゆるステークホルダー(広い意味での社会)』である
 ・社会の明日を変えるための手段が、『テクノロジー』である

どこから始め、どこに向かうのか。
この一本線が通っていたことこそ、新しいVisionに腹落ちできた大きな理由でした。
そして、あらためて5つのValueやクレドカードに込めたフレーズとの共通項に目を向けると、そこにも「日々、自ら変わっていくこと」という流れが通っていました。
そうしてたどり着いた、Visionに添えるワンフレーズが、
「私たちが変わり、社会の明日を変える」
でした。実際に完成したクレドカード(Vision面)がこちらです。

変わることで得た学びを形にし、社会の明日をより良い方向に変えていく。
これこそが「あるべき姿」であると、振り返りを通じて再認識することができました。

 

Mission ~原点回帰からの「シンプル・イズ・ベスト」~

Visionに添える言葉が定まり、次はMissionに添える言葉を考えるにあたり、ここでも策定時の「振り返り」を行いました。

 ・スッと出てくる、分かりやすく、覚えやすいものをMissionにしよう
 ・「足して完成させる」ではなく、「削って研ぎ澄ます」ことをしよう
 ・「シンプルさ(わかりやすさ)」と「ポジティブさ」を前面に出そう
 ・短く、直球勝負にしよう

こうして生まれたのが、『明日を変えていく』というMissionです。
そして振り返ってみると、「直球勝負(シンプルさ)」は、新MVVづくり全体を通じた一貫したコンセプトでもありました。
こうしたコンセプトを含め、MVVは全社的な合意のもと、腹落ちを重ねた結果として生まれたものです。
そのため、クレドカードの表紙中央には、あえて飾らない一文だけを置き、「シンプル・イズ・ベスト」を貫くことにしました。

 

まとめ

以前の記事「MVV見直し後の取り組み(クレドカード作成編)」で割愛したVision/Missionの言葉づくりの舞台裏にも、さまざまな葛藤がありました。
そして、その葛藤の解決に大きく貢献したのが、策定時の「振り返り」でした。
Visionでは「原点回帰」、Missionでは「シンプル・イズ・ベスト」へ立ち返ることで、言葉づくりの迷いをほどいていきました。

当然ながら、この記事を書いている時点では、クレドカードはすでに作成・配布済みです。
ただ、こうしてMVVに関する情報をブログとして継続的に発信していくこと自体も、ひとつの「振り返り」として機能しているのだと思います。
記事(備忘録)を見返しながら、初心(原点)を再確認する。
そのうえで、組織としても一人ひとりとしても、目標や方向性をあらためて見直し、「明日を変えていく」行動につなげていきたいと思います。

技術ネタとは少し毛色が違いますが、
「どんな価値観と前提でコードを書いている会社なのか」を少しずつ知っていただくきっかけになれば嬉しいです。

"全員が技術者" ベイストリームは横浜発のPythonのプロフェッショナル集団です。
積極採用中!尖ったPythonエンジニアへの第一歩はこちらから